<コラム#2>
心理的安全性とは
1.心理的安全性ということばの由来
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「心理的安全性」はハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン教授が1999年に概念を提唱した言葉です。
エドモンドソン教授は、企業活動における様々な成功事例、失敗事例について、その要因がどこにあるのかを丹念に調査し、ある共通的な因子があることを発見しました。
その共通的な因子を「心理的安全性」と名付け、さらに深く探求を続け、その研究成果を著書として発表されています。
※2021年2月にも新著「The Fearless Organization(恐れのない組織)」が発行されました。
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エイミー・エドモンドソン教授
2.プロジェクト「アリストテレス」
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プロジェクト「アリストテレス」とは、2012年にGoogle社が行った自社内調査プロジェクトです。
プロジェクトの目的は、「効果的なチームを可能とする条件は何か」という問いに対する答えを見つけ出すことでした。
そして、問いに対する答えについては以下の5つが重要な因子であるとしています。
(1)心理的安全性
(2)相互信頼
(3)構造と明確さ
(4)仕事の意味
(5)インパクト
さらにこの5つについて、「われわれが見出した五つの成功因子のうち、心理的安全性の重要性は群を抜いている」としています。
3.心理的安全性の高低が職場にもたらす影響
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<心理的安全性が高い職場>
● 課題や問題に対して従業員からのアイデアや意見で解決できる
● 従業員が能力を最大限に発揮でき、学習意欲も高まり、チーム力が向上する
● ビジョンに沿った組織運営がなされる
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<心理的安全性が低い職場>
● 会議をしても意見が出ない
● 従業員が自分の仕事にしか興味を持たない
● 創意工夫が見られずチーム力が向上しない
● 組織としての目的意識や一体感が生まれない
4.心理的安全性の高め方
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心理的安全性は個人、チーム、会社組織それぞれに影響を及ぼしますが、中でも「心理的安全性の高いチーム作り」を中心に考えると施策も打ちやすくなります。
心理的安全性の概念を提唱したエドモンドソン教授も著書の中で「会社がグローバルで複雑になるにつれ、チームで行う仕事が増えている」「おおよそすべての仕事がグループやチームを基盤として行われている」とし、そのため研究においてもグループやチームにスポットを当てていると述べられています。
つまり、グループやチームの心理的安全性をいかに高めるかが、個人レベルや会社組織レベルでの心理的安全性向上のカギとなるということです。
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