<コラム#7>
Well-being経営の基礎

1.Well-being経営と健康経営の違い

Well-being経営という言葉をよく耳にするようになった一方、以前から使われてきた言葉に「健康経営」というものがあります。

まず2つの言葉の意味は、

・Well-being経営:自社だけでなく従業員や他者(社)も含めて幸福を追求する経営の在り方や考え方

・健康経営:企業が従業員の健康管理も含めた経営計画を立て実践していかなければならないとする考え方

となります。

一見似たような語感を持っている2つの言葉ですが、持っている意味やスコープには違いがあります。

一番の違いは健康経営が自社経営に主眼が置かれていることに対し、Well-being経営では従業員や他者(社)に主眼が置かれている点になります。

2.主観的Well-beingと客観的Well-being

  • 「主観的Well-being」とは、個人が幸福度をどのように評価するかを指し、「客観的Well-being」とは何らかの基準(GDPなど)に照らし合わせて評価することを指します。

    世界幸福度レポートの順位が先進国の中でも低い日本では、客観的Well-beingが高く、主観的Well-beingが低いという特徴があります。

    世界幸福度調査は企業での幸福感を測るものではありませんが、企業経営の観点でも同じ傾向があると考えられます。

    つまり、Well-beingの中でも主観的なWell-beingをどう向上させていくかが、VUCAと呼ばれる現代社会における日本企業の存続や発展に必要な要素となります。

    <主観的Well-beingの代表例>

    仕事のやりがい、達成感、共感など

  • 主観的Well-beingと客観的Well-being

3.PERMAモデル

  • PERMAモデルとは心理学者のマーティン・セリグマン博士によって提唱されたモデルであり、Wellbeingの測定に非常に有効な指標となります。

    PERMAモデルは

    ・Positive Emotion(ポジティブな感情)

    ・Engagement(仕事への意欲的な取り組み)

    ・Relationship(他者との良好な関係)

    ・Meaning and Purpose(仕事の意義や目的)

    ・Achievement(達成感)

    から構成されます。

    また、PERMAモデルは、Well-beingの測定指標となるだけでなく、Well-being経営の実践にも非常に有効なフレームワークです。

    PERMAモデルの各要素を向上させていくことで、Well-being経営の実現に繋げていくことが出来ます。

  • permaモデル

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