<コラム#9>
リスキリングの意味と意義
1.リスキリングという言葉の意味
リスキリングとは、「従業員の業務能力の再開発、再教育」という意味の言葉です。
「リカレント教育」という言葉も従業員がスキルを身につけるという意味を持つため、違いがどこにあるのかという疑問を持たれるケースもあるようです。
リカレント教育は従業員が自分の身につけたいスキルを学習することに主眼が置かれますが、リスキリングは企業経営に必要とされるスキルを獲得ために企業が主体的に取り組む点で違いがあります。
◆リスキリング
・主体:企業
・対象:企業経営に必要となるスキル
・目的:事業に対する競争力、優位性の獲得
◆リカレント教育
・主体:従業員
・対象:従業員が獲得したいスキル
・目的:従業員の自己成長
2.リスキリングがなぜ必要なのか?
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VUCAと呼ばれる「見通しの利かない変化の早い時代」に企業が生き残るには、その時々に必要とされる価値を適切なタイミングで提供する必要があります。
企業は自社事業の強みや企業理念などをベースとした、独自性を持った高価値の商品やサービスをスピーディにアウトプットしていくことが求められます。
これを実現するためには、事業を推進するリソース(ヒト、モノ、カネ、情報)を外部に依存しているだけでは成り立ちません。
とりわけヒトというリソースにおいては、自社の理念や事業内容、目指す方向性などを熟知している上に、「自分ごと」として業務に取り組む熱意があってこそ、「独自性を持った高い価値提供」が可能となります。
このような背景から、「自社の人材を再開発、再教育」するリスキリングの必要性が強まっているのです。
3.DXとリスキリングの関係
DXとはデジタル・トランスフォーメーションの略称であり、デジタル技術を活用した業務変革、事業変革を意味する言葉です。
「業務変革」とは、自社業業務の効率化、自動化、生産性の向上などを目的としています。
「事業変革」とは、顧客接点をオンライン化したり、価値提供の仕組みそのものを改革することを目的としています。
いずれもでデジタル技術を駆使して、業務や事業にイノベーションを起こすことを目的としており、自社のことを良く知った上でITについても詳しい人材が求められます。
IT人材が不足している現在、新卒採用、中途採用だけでは求める人材の供給が間に合いません。
そこで、元々自社についてよくわかっている人材を「リスキリング」し、必要となる人材を確保するという「内製化」施策が非常に重要視されているのです。
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